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すべて福エイです





[2009.0621]


「ええっ! 福田さんは僕と結婚しないです!?」
「っなんの話だ一体いつそういう約束をした!」
「だってこのあいだ、
 『福田さんここのトーンやっぱりもうちょっと暗めでお願いします!』
 『おーわかった』
 『こここういう風に直してください!』
 『あーわかった』
 『あとそーだ僕のお嫁さんになってください!』
 『はいはいわかった』
 って、言ってくれたじゃないですか!」


「・・・Gペンを叩き折るぞ」


(つうかなんだそれは俺が嫁なのか?)






[2009.0626]


「え、福田さん泊まってくです? めずらしーです!」
「ああ、バイトのシフトが急に変わったんでな」
「そうですか。アレ?福田さん寝室はそっちじゃないですよ?」
「え?何言ってんだ、合ってるだろ」
「いえ、福田さんは廊下に出て一番手前の部屋のベッドを使ってください」
「?・・・はあ、」


「っおい! 新妻くんのベッドじゃねえか!」
「気にしないでいいですどうせそのうち一緒に使うようになります!」
「アホかァァァアア!」


(えっ、つか一緒に使うってなに? えっ・・?フラグ・・・・?)






[2009.0704]


「うえあああああ!? にっにっにっ、新妻くん!」
「ん、あ、福田さんこんにちは今日暑いっすね」
「あああ暑いとかそういう問題じゃねえ服を着ろ!」
「パンツは履いてますえっへん」
「えっへんじゃねえ! いいからさっさと着ろ!」
「えー暑いからいやです」
「エアコンをつければいいだろうが!」
「つけると福田さん怒るじゃないですか、僕怒られるのいやです」
「毎回16度なんてガンガン設定にしなきゃ俺だって怒んねーよ!」
「ぶー」


(そのままでいられると俺の理性がやばいから! ほんとに!)





[2009.0711]


「にーづまくん」「・・・にーづまくん」「・・・・・・エイジくん」
「はい!」
「・・・いいかげんにしろよ、中井さんいねえけどさすがに職場で名前呼びはきついっつーの」
「でも僕は名前で呼ばれたいです」
「じゃあお前も名前で呼べよ」
「僕は呼びません」
「っ! なんだよそれ不公平だろーが! つーか、もうそれ以上のこともヤってんのになんで名前で呼べねーんだよ!」
「・・・・・・・だって恥ずかしいです」
「!(その顔は反則だ・・!)し、しょうがねえなあ、いちんちいっかいだけな」
「えー!」
「えーじゃない!」


(・・・・・ダメだ、完璧にほだされている・・・)





[2009.0719]


12:31 『今日アシ15時からでしたっけ?』
12:34 『え? ちがいますよ?』
12:36 『まじすかすんません、何時からすか』
12:39 『今すぐ来てください』
12:41 『・・・・もしかして俺遅刻してる?』
12:42 『いえ僕が今すぐ会いたいので』
12:47 『福田さん? 冗談ですよ、15時からでいいですよ?』


(俺の手のばかやろう・・!
 なんでいつもの何倍も急いでんだ・・・!ああメール返事打たねえと、)